夢のマイホームを購入し、住宅ローンを組んでいる方は、低金利のローンに借り換えると金銭的な負担が減らせるイメージをお持ちの方も多いでしょう。
しかし、住宅ローンの借り換えをすると必ずしも金銭的な負担が減らせるとは限りません。
今回は、住宅ローンの見直しのタイミングや借り換えのメリット・デメリットを解説します。
ぜひ参考にしてみてください。
この記事を書いた人
物書き家
Webライター
「読者目線で役に立つ情報を発信します!」
5年間の住宅メーカー勤務(営業・設計)を経験し、専業のWebライターとして2021年から執筆活動を開始。実績は、200記事以上になり、クライアント様から高い評価をいただいている。執筆分野は、金融や不動産、ライフスタイルなど多岐に渡り、SEO対策に特化した文章を意識している。読者が知りたい内容を簡潔かつ理解しやすい文章に執筆するのがモットー。
【主な保有資格】
・FP2級
・AFP
・簿記3級 など
ライターの詳しい情報は、プロフィールをご確認ください。
住宅ローンの見直しのタイミング
どのタイミングで見直しを行ったらよいかわからないとお困りの方もいるでしょう。
住宅ローンの見直しのタイミングは、毎月の返済額を減らしたいときです。
例えば、家族構成が変わったケースやライフスタイルが変わったケースなどが挙げられます。現在よりも毎月の返済額の負担を減らしたいときが住宅ローンの見直しのタイミングと言えます。
- 毎月の返済の負担を減らしたい
- 転職を考えている
毎月の返済の負担を減らしたい
住宅ローンの借り換えをすると、毎月の返済の負担を減らせるケースがあります。
現在の住宅ローンと比較したときに、金利の差が1%以上であり、返済期間が10年以上残っている場合に借り換えを検討してみてください。
借入の残高が多く、残りの返済期間も長期間になる場合は、大きなメリットを受けられます。
転職を考えている
転職を考えている方も、住宅ローンの見直しをするタイミングです。
転職をすると、収入が上がるケースもあれば下がるケースもあります。
収入が上がる場合は、住宅ローンの完済を目指してみてください。収入が下がる場合は、毎月の返済額を減らせるかどうかを検討する必要があります。
住宅ローンの借り換えとは?
住宅ローンの借り換えとは、残りの住宅ローンを別の住宅ローンで一括返済することです。
借り換えをするには条件を満たさなければなりません。
借り換えをする場合、現在借入している住宅ローンの債務者の変更は不可です。
また、ペアローンから単独ローンにしたり、単独ローンからペアローンに変えるのもできません。
返済期間も現在の住宅ローンの返済期限から変更できません。
得するかどうかで判断するのではなく、借り換えができる状態かどうかも確認しておく必要があります。
住宅ローンの借り換えのメリット
住宅ローンの返済額を減らせる点に加え、保険の保障内容が充実する点が利点です。
毎月の住宅ローンの返済は、家計が負担になりがち。
特にお子様がいるご家庭では、教育費がかかり、少しでも負担を減らしたいものです。
それぞれのメリットを詳しく見ていきましょう。
- 毎月の返済額の負担を減らせる
- 保険の保障内容を充実できる
毎月の返済額の負担を減らせる
住宅ローンの借り換えをすると、毎月の返済額の負担を減らせます。
借入残高が3,000万円であり、返済期間が30年の場合、借り換え金利を1%から0.5%にするシミュレーションを見ていきましょう。
借り換え前 | 96,491円/月 |
---|---|
借り換え後 | 89,756円/月 |
毎月の返済額が6,735円金銭的な負担を減らせます。
また、金利の低い住宅ローンへ借り換えすると利息の負担が減り、返済期間が短くなるケースもあります。
保険の保障内容を充実できる
住宅ローンの借り換えをすると、保険の保障内容を充実できます。
新たに住宅ローンの借り換えをする金融機関先が取り扱っている団信に加入します。
金融機関によって異なりますが、金利を上げると保障内容を手厚くできる可能性が高いです。
自分に必要な保障内容を確認し、必要に応じて保障内容を充実させましょう。
住宅ローンの借り換えのデメリット
借り換えをした方が金銭的な負担が軽くなるイメージをお持ちの方も多いかもしれませんが、金銭面だけで判断するのはおすすめできません。
借り換えの欠点を知った上で取り組む必要があります。
借り換えのデメリットは、諸費用が必要であり、手間がかかる点や審査に通らない可能性がある点です。住宅ローンの借り換えのデメリットを詳しく解説します。
- 諸費用がかかる
- 審査に通らない可能性がある
諸費用がかかる
住宅ローンの借り換えをするにあたって、諸費用がかかります。
住宅ローンの借り換えにかかる諸費用の一例
- 事務手数料
- 繰上げ返済手数料
- 保証料
- 印紙税
- 司法書士への費用
- そのほか費用
借入する費用や金融機関によって異なるため、一概には言えませんが、借り換えの平均費用は、「借入額×3%」で算出できます。
借入額が3,000万円の場合、諸費用として90万円準備できれば安心でしょう。
審査に通らない可能性がある
住宅ローンの借り換えには、再び審査が必要です。
審査に通らないと、借り換えができません。信用問題があるケースや過去に返済が滞ったことのある場合、審査に通らない可能性があります。
その他にも、転職などで収入が下がる場合も気を付ける必要があります。
住宅ローンの借り換えの注意点
住宅ローンの借り換えをするときは、「住宅ローンの借り換えをやめておけばよかった・・・」と後悔しないようにする必要があります。
後悔しないようにするには、シミュレーションや相談するのが重要です。
住宅ローンの借り換えの注意点を詳しく見ていきましょう。
- シミュレーションを行うこと
- 住宅ローンを借りている銀行に相談すること
シミュレーションを行うこと
住宅ローンの借り換えをする場合、事前に自分でシミュレーションを行うようにしてください。
毎月どれくらいの支払いを減らせるのかが分かります。
金融機関によって、サービス内容や保障内容、金利など異なるため、調べておくとよりよい借り換え先が見つかるでしょう。
住宅ローンを借りている銀行に相談をすること
住宅ローンを借り入れている銀行に相談すると、金利を下げてもらえる可能性があります。
対応してもらえる場合、条件が変更になるだけで、他で住宅ローンの借り換えをするケースよりも諸費用や手間がかからずに済みます。
新しい金融機関に借り換えを検討している点を、現在住宅ローンを借りている銀行に伝えるのがポイントです。
住宅ローンの借り換えは総合的に判断して取り組もう!
借り換えをすると、毎月の返済費用を減らせますが、総合的に判断しないと後悔する可能性もゼロではありません。借り換えには、再度、審査が必要になり、手続きや手間がかかる点も忘れないようにしてください。住宅ローンの借り換えをするときは、慎重に行いましょう。