本記事は、実際に債務整理を利用された方の体験談をご紹介しています。
- 債務整理時の状況
- 債務整理をした理由
- 債務整理とは?
- 債務整理のメリットとデメリット
- もしも債務整理をしなかったら
- 最後に
リボ払いで借金が減らない、いつ返済し終わるか不安・・・
債務整理したら借金減額や払い戻しがあるって聞いたけど、本当なの?
と、借金で苦しい生活をしている方なら一度は上記のように考えている人もいるでしょう。
そこでこの記事では、筆者が過去の実体験を元に債務整理を申し込んでから手続きや返済・日常の変化をわかりやすく解説しています。
はじめまして、筆者のリサです。
私は過去にクレジットカードでリボ払いをし、消費者金融での借入で生活が苦しくなったので債務整理を行いました。
私と同じように借金で生活が苦しい方向けに、実体験を元に債務整理を利用するメリット・デメリットをまとめてみました!
これを読めば債務整理の申し込みから返済・その後の生活までを擬似体験できるので、疑問を解消できるはずですよ。
債務整理時の状況
年齢は当時25歳、フリーターでした。債務整理時の返済状況は毎月約6万円、内訳はクレジットカードのリボ払いが約4万円、借入約2万円でした。
債務整理をした理由
結論から言うと、リボ払いと借入で返済金額が多く、生活を立て直したかったからです。
当時の経済状況
収入 | 支出 |
---|---|
月収:約15万円 | 毎月の返済6万円 |
家賃・光熱費・食費・交際費 |
生活は本当にギリギリでリボ払いにしないと持たないくらい余裕がなかったです。リボ払いと借入の利息が高く、払っても払っても元本が減らない、この返済はいつまで続くんだろう。と不安の毎日でした。
そんなある日債務整理をすると元本の支払いだけで済むという弁護士事務所の広告を目にし、すぐさま問い合わせをしたんです。
債務整理とは?
状況を詳しく話していく上で債務整理について述べます。
- 任意整理
- 個人再生
- 自己破産
債務整理は、任意整理・個人再生・自己破産の3つに分かれています。
今回は、私が実際に行った任意整理について説明します。
※個人再生・自己破産については省かせていただきます。
任意整理について詳しく解説
任意整理とは、利息のカットや原則3年間(場合によっては5年間)の長期分割払いの交渉をカード会社等と行い、毎月の返済による負担を減らす手続きです。任意整理を行う際には、過去に支払いすぎた利息がないかの計算も行います。
私の場合、弁護士事務所で相談、無料で計算してもらいました。(弁護士事務所による)
任意整理を行えるのは最長5年間で分割して支払える少額の借入のみだそうです。今回は該当しませんでしたが、計算の結果、支払いすぎた利息があるとわかった場合は、支払いすぎた利息分を元本に充当して、借金を減額することができるそうですよ。
また元本を超えて利息を支払いすぎている場合は、過払い金を請求できる可能性があると弁護士さんから聞きました。
- 裁判所を通さない手続
- 官報に載らない
- 手続するカード会社を選べる
裁判所を通さない手続
弁護士事務所のみで手続き完了したので時間がかからないというのが利点だと感じました。
官報に乗らない
官報は自己破産に該当すると名前が記載・公開されます。金融機関やクレジットカード会社に知られてしまうので借入やローンを組むことができなくなります。ですが、任意整理では該当しません。
手続きするカード会社を選べる
手続きするカード会社を選べるので、保証人を立てているカード会社を交渉相手から外すことができる
保証人が借金の返済義務を背負うリスクを避けられます。私の場合クレジットカード2枚所有していましたがどちらもリボ払いにしてしまったので両方手続きしました。
債務整理のメリット
- 一時的に督促や取立てをストップする
- 借金の返済が楽になる(元本が減る場合もある)
- 家族や知人に任意整理した事がバレることはない
一時的に勧告や取り立てがストップする
債務整理を行う直前まで支払いに追われ、困っていました。きちんと返済していくという約束を弁護士事務所を通してカード会社等と契約するので無理に払う必要が一時的になくなります。
借金の返済が楽になる(元本が減る場合もある)
基本的に3年間の分割で済ますそうですが、低収入だったので月々の金額が少ない5年の長期分割払いで計算してもらいました。毎月いくら払うかを明確にできるため、借りすぎて払えなくなるという心配がなくなったんです。
又、元本のみを支払うので確実に完済できる安心感を得ることができました。払いすぎた利息があれば元本が減るケースもあるそうですよ。
債務整理のデメリット
- 事故情報(いわゆるブラックリスト)に登録される
- クレジットカードを新規発行できなくなる
- 車や家などの購入のためにローンを組めなくなる
事故情報(いわゆるブラックリスト)に登録される
任意整理をした場合、事故情報(いわゆるブラックリスト)に登録されます。そして、事故情報に登録されると、次のような影響を受けました。
- クレジットカードを新規発行できなくなる
- 車や家などの購入のためにローンを組めなくなる
ですが、事故情報に登録されるのは一時的で任意整理の場合、事故情報に登録されるのは完済してからおよそ5年間といわれています。
とはいえ完済まで5年、合計で10年間ローンが組めなかったり、クレジットカードが発行できなかったりするのは不便だなと思いました。
ですが、それよりも今の生活の立て直しを優先しなければ生きていけないほどお金に困っていましたね。
時間はかかるものの、再びクレジットカードの発行・車や家のローンを組むことができるようになると知り、一生できないわけではないので任意整理を行いました。
もしも債務整理をしなかったら・・・
借金に悩まれる読者の皆さんでも、このまま返済を続けてもいずれ事故情報に登録される場合があります。
なぜならあなたは、「任意整理を弁護士に依頼する前にデメリットを知っておきたい」と考えるぐらいですから、過去の私と同じように借金の返済が苦しい状況にあると思います。
そのため、今はギリギリ借金を返せていても、そのうち返済できない状態や返済が遅れる状態となり、その状態が続けば事故情報に登録される可能性があるんです。
同じ事故情報に登録されるなら、「滞納が続いたため」というネガティブな理由ではなく、「借金問題を解決するため」というポジティブな理由がいいと思いませんか?
ちなみに・・・不安要素の一つとなりうる「事故情報に登録されれば現金しか使えなくなる」と思っていませんか?これは嘘です。
“クレジットカードが使えなくなるとなにかと不便”
私も弁護士に相談する前は同じ考えでした。事故情報へ登録されることをためらい、任意整理に踏み出せない方もいるでしょう。
たしかに、ネットショッピングやETCカードの利用などはクレジットカードを利用したほうが便利ですよね。しかし、事故情報に登録されても、次のようなサービスは利用できるんです!
- デビットカード
- デポジット形式のETCカード
- 現金チャージできるキャッシュレス決済
任意整理を行う前に銀行のデビットカードとQRコードの後払い設定をしていたので劇的に困るということはありませんでした!
デポジット形式のETCカードであれば、通常のETCカードと同様に有料道路で利用できます。
今はクレジットカード以外にも便利な決済方法を利用できますので、一昔前と比べると事故情報に登録されるデメリットが軽減されているといえますね。
最後に
以上が債務整理の体験談でした。最善は借金・リボ払いをしないことですが、もしも既に家計のやりくりに困っているようでしたら、弁護士事務所に頼ることで早期解決ができることでしょう。任意整理をする・しないを即決する必要はありませんし、手続きしたくないカードを手元に残しておくとことも可能なので、一度相談だけでも問い合わせてみてはいかがでしょうか!