2024年も多くのネット証券会社が新しいサービスを展開しており、初心者からベテラン投資家まで、自分に合った証券会社を見つけるのが難しくなっています。
そこで本記事では、信頼性や手数料、取引ツールの充実度など、FP(ファイナンシャルプランナー)の観点からおすすめのネット証券会社をランキング形式で厳選しました。
初めてのネット証券選びで迷っている方も、既存の証券会社からの乗り換えを検討している方も、ぜひ参考にしていただき、あなたに最適なネット証券会社を見つけましょう!
この記事を書いた人
sakubunsensei
Webライター
「役に立つ情報を中立の立場で発信します!」
新潟大学・経済学部経済学科卒業大手流通チェーンの財務部で就労後、出産を機に退職。子育てをしつつ教育業界に転職後にFP2級の資格を取得。企業での講演会やライターとしての執筆を通じ、老後資金や教育資金の形成に関した情報を発信しています。
【主な保有資格】
・FP2級
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ネット証券会社とは
ネット証券会社とは、インターネットで取引を行える証券会社のことです。
インターネットの普及に伴って急速に台頭し、現在では対面取引メインの証券会社(総合証券)の口座数をしのぐ勢いになっています。
- ネット証券のメリットとは
- ネット証券のデメリットとは
ネット証券会社のメリットとは
総合証券と比較すると、ネット証券会社には次のようなメリットがあります。
売買手数料が安い
人件費が削減できる分、売買手数料が安い傾向にあります。
取引できる時間が長い
窓口や電話での対応ではないので、比較的自由な時間に取引が行えます。
金融商品の取り扱い数が多い
総合証券に比べて、各種金融商品の品揃えが豊富な傾向にあります。
機能が充実
自分で行うことが多い分、サイトやアプリの機能が充実しています。
ネット証券会社のデメリットとは
一方、ネット証券会社には、次のようなデメリットもあります。
自分で全部行う必要がある
情報収集や売買の手続きなどは、自分で行う必要があります。
対面のコンサルティングはない
窓口で行うような、対面のコンサルティングのサービスはありません。
IPO(新規公開株式)投資に不利な場合がある
ネット証券ではIPO株の購入権利は抽選で決まるので、購入に不利な場合があります。
しかし、ネット証券会社には、情報収集ツールの充実やワンクリックでの売買手続など、便利な機能が充実しています。
さらに、総合証券でもIPO株を確実に購入できるわけではありません。ネットを使い慣れている人ならば、あまりデメリットに感じないでしょう。
おすすめのネット証券会社5選
それでは、おすすめのネット証券会社のランキングをご紹介していきます。
- SBI証券
- 楽天証券
- マネックス証券
- auカブコム証券
- 松井証券
1位:SBI証券
1位は、業界最大手のネット証券「SBI証券」です。
おすすめポイント①:口座数業界No.1
SBI証券の口座数は、グループ全体で1,300万を突破しています(2024年7月末時点)。これは、日本証券業協会の会員271社の中でも、国内初の快挙となっています。
おすすめポイント②:顧客満足度No.1
2024年度のオリコン顧客満足度®調査では、ネット証券部門で第1位です。利用者からの満足度も高評価となっています。
おすすめポイント③:「ゼロ革命」で売買手数料0円
新NISAでの米国株式個別株及び海外ETFの売買手数料が、すべて0円です。さらに、所定の条件をクリアすると、より多くの売買手数料が0円になります。
おすすめポイント④:選んだポイントが貯まる&使える!
各種取引でポイントが貯まりますが、三井住友クレジットカードで投信積立をした場合には、最大3%のポイントが貯まります。
また、VポイントやPontaポイントで貯めたポイントは、投資信託と国内株式の買付に使うことができます。
おすすめポイント⑤:豊富な商品ラインナップ
業界トップレベルの総本数2,600本超の投資信託が、インターネットコースならば手数料0円で購入可能です。
また、IPO銘柄や中小型銘柄、米国ETFの取り扱いも、主要ネット証券最多水準のラインナップを誇ります。
おすすめポイントまとめ
住信SBIネット銀行口座を連携すると、投資資金の振替の移動が無料で行えます。
執筆者自身も長年愛用していますが、アプリの使いやすさと分かりやすさもおすすめです。
2位:楽天証券
2位は、楽天会員にメリットの大きい「楽天証券」です。
おすすめポイント①:新規口座開設数とNISA口座数が業界No.1
2019年から5年間の新規口座開設数が、主要ネット証券5社の中で最も多くなっています。
さらに、2023年12月末時点でNISAの口座数が約515万口座あり、こちらも業界No.1となっています。
おすすめポイント②:楽天グループと連携している
楽天ポイントに関するサービスに力を入れていて、投資信託を楽天カードで決済すると、最大1%のポイントが還元されます。
さらに、貯めた楽天ポイントは1ポイント1円として、株式や投資信託の購入に使用できます。
おすすめポイント③:業界最低水準の取引コスト
単位未満株の取引手数料や投資信託の買付手数料、米ドル・円間のリアルタイム為替取引の往復手数料が無料です。
さらに、ゼロコースを選択して所定の条件をクリアすると、国内株式の売買手数料も無料になります。
おすすめポイント④:日本経済新聞が無料で読める
日本経済新聞社が提供するビジネスデータベースサービス「日経テレコン(楽天証券版)」の利用が無料です。
3日分の日本経済新聞(朝刊・夕刊)、日経産業新聞、日経MJなどの閲覧のほか、マーケットスピードなどの取引ツールの使用が無料で可能です。
おすすめポイントまとめ
楽天グループのネット証券のため、楽天ポイントに関するサービスに力を入れています。
楽天カードユーザーや楽天カードへの切り替えを検討している人には、おすすめの会社です。
3位:マネックス証券
第3位は、docomoユーザーにおすすめしたい「マネックス証券」です。
おすすめポイント①:お得なポイント還元率
投資信託のクレジットカード積立にdカードを利用すると、最大1.1%のポイント還元が可能です。
さらに、NISA口座でのdカードGOLD積立をした場合のポイント還元率が最大5%になるキャンペーンも実施されています。
おすすめポイント②:ポイントを貯めて使える
投資信託の残高に応じて毎月dポイントが貯まっていき、そのdポイントで投資信託を購入することも可能です。
また、dポイントを持っていなくてもマネックスポイントを貯めることができ、pontaやnanacoなどのポイントに交換することもできます。
おすすめポイント③:低コストでの取引が可能
一部キャッシュバックによる実質無料を含みますが、NISAでのすべての取引手数料が無料です。
さらに、投資信託の積立や米国株に関する手数料も無料で、日本株の現物取引手数料が55円からと、低コストでの取引が可能です。
おすすめポイント④:充実の米国株サービス
2024年6月の時点で、米国株の取扱銘柄数は5000を超え、信用取引も可能です。
さらに、分析に役立つ機能を多数搭載した「銘柄スカウター米国株」を無料で使用できるほか、注文は原則24時間可能になっています。
おすすめポイントまとめ
米国株や中国株など、海外の株式投資に興味がある人におすすめの会社です。
もちろん、docomoユーザーにもおすすめです!
4位:auカブコム証券
auカブコム証券は、auのサービスを使っている人にメリットのある大手ネット証券です。
おすすめポイント①:高い信用格付
信用力やリスクをランク付けする指標である「信用格付」において、格付投資情報センター(R&I)の発行体格付がAA(安定的)になっています。
さらに、日本格付研究所(JCR)の長期発行体格付もAA(安定的)と他の大手ネット証券より高く、安心感が得られます。
おすすめポイント②:ポイント還元率が高い
「auマネ活プラン」に加入して、「NISA口座」と「au PAY ゴールドカード」を保有すると、クレカ積立のPontaポイント還元率が「合計最大3.0%」と通常の3倍になります。
12ヵ月限定のサービスですが、13ヵ月目以降も最大2.0%とお得になっています。
おすすめポイント③:auじぶん銀行との連携でお得
auマネーコネクトの設定で、auじぶん銀行とauカブコム証券間の入出金がスムーズになります、
さらに、「auマネーコネクト優遇プログラム」ならば、円普通預金金利に年0.10%(税引前)の金利が上乗せになります。
おすすめポイントまとめ
AuやUQモバイルなどKDDIグループのユーザーにとっておすすめの証券会社です。
Pontaポイントを貯めている人にもぴったりです!
5位:松井証券
松井証券は、1918(大正7)年に創業。
インターネット取引専業の証券会社として、日本で初めて東証第1部の株式市場に上場した歴史と信頼のある証券会社です、
おすすめポイント①:電話で相談できる
扱っている商品・サービスから、口座開設の手続き方法、パソコンの操作まで、通話料無料のダイヤルで気軽に問い合せができます。
さらに、電話での銘柄相談が誰でも利用でき、平日9~16時の時間帯であればWeb予約もできます。
おすすめポイント②:豊富な取引・情報ツール
シンプルで直感的な操作性を追求したアプリでは、情報収集から、入出金、売買、四季報までの機能を利用できます。
さらに、パソコンではプロの投資家と同等の取引環境を追求した、パソコン用高機能トレーディングツール「ネットストック・ハイスピード」の利用も可能です。
おすすめポイント③:MATSUI Bank
松井証券の利用者限定の銀行サービス「MATSUI Bank」では、松井証券口座との連携による自動振替(スイープ入金)等の機能を活用できます。
さらに、業界最高水準の年0.31%(税引後 年0.247%)の円普通預金金利での預金が可能です。
おすすめポイントまとめ
ネット証券でありながらも電話での相談ができるので、自分での投資に不安を持っている人におすすめです。
実績があり信頼できる証券会社を選びたい人におすすめです!
まとめ
「日本株を中心に取引したい」「付帯サービスで得をしたい」など、理想とするスタイルによって、適しているネット証券会社は異なります。
ネット証券の口座開設費は通常無料の場合が多く、用途によってネット証券会社を使い分けるという選択肢もあります。 この記事を参考にして、自分にぴったりのネット証券会社を選んでください。