本記事は、実際の経験を元にした体験談です。読者の皆様の参考となれば幸いです。
体験談を投稿してくださったのは、ハンドルネーム:増田@WEB制作さんです。執筆していただき、ありがとうございました。
夢を叶えるために上京
私は小さい頃から俳優になることが夢でした。
テレビの世界に憧れていたのです。
田舎出身の私は俳優になりたいという夢を叶えるために大学を卒業して、荷物ひとつで上京しました。
上京してすぐ家賃35000円の原宿のシェアルームに住み始めました。
アルバイトを3つ掛け持ちし、とにかくお金をためることから始めました。
そこから私のお金に苦労する生活が始まったのです。
アルバイト三昧の下積み生活
上京して2ヶ月を過ぎた頃タレント事務所に所属しました。
晴れて俳優の道を歩けると思いきや、所属して研究生としてレッスンを受けるために40万円支払わなければなりませんでした。
両親に半額工面してもらいなんとか支払いは終わらせましたが、それから5年間事務所からの給料はもらったことがないまま、私は事務所を退所しました。
その5年間私は、舞台を中心に俳優活動をしていました。舞台本番までの期間は週5,6で朝10時〜夜9時まで稽古があり、それが約1ヶ月間続きます。
早朝で6〜9時までアルバイト、たまに深夜のバーでアルバイト、舞台のない期間はプラス居酒屋でアルバイト。
俳優業のためにアルバイトをしているはずなのですが、疲労で稽古中に寝てしまったり、アルバイトが忙しく参加したいオーディションやメディアの案件に参加できないことはよくありました。
舞台の給料などもらえるはずもなく、チケット30枚のノルマを達成できないと差額分を支払わなければなりませんでした。
それに加え、お金に余裕がないにもかかわらず、自分磨きのためにダンス、そしてエステも分割して通っていました。
必死で働いてもお金は足りず、クレジットカードで食事や日用品を購入し、とうとう銀行のキャッシングに手を出してしまいました。
クレジットカードが使えなくなる
最初は1万、2万円のキャッシングだったのですが、10万円以上キャッシングしなければ生活できなくなってしまい、借りては返しての日々が続いていました。
そして最終的に借りた金額が返せなくなってくる月が出てきてしまい、信用がなくなり、キャッシングはもちろん、クレジットカードも使えなくなってしまいました。
クレジットカードが使えなくなり、初めて親に相談し、今の状況だとこの先ずっとクレジットカードが使えなくなってしまう深刻な状態である事が分かりました。
夢を諦めない大変さ
結局それ以降はキャッシングはせず、舞台の本数を減らしバランスを考えながら生活していたので、しばらくするとクレジットカードは使えるようになりました。ただ、事務所を退所して数年、なかなか舞台を続けていても稼ぐことはできず、メディアの案件もうまくいかず、疲弊し俳優業の夢は諦めてしまいました。
「夢を諦めないで」とか「諦めなければ夢は叶う」という言葉をよく耳にしますが、実際お金がないと自分の夢を追いかけることすらできないと20代の私はひどく痛感いたしました。
まとめ
現在私はWEB制作の事業に従事しております。
俳優業を目指し駆け抜けた日々に後悔はしていませんし、今の私をより強くしてくれたと実感しています。
お金の問題はどこにいても何をしていてもついてくるので、しっかりと計画しながら稼ぐ知識、技術を身につけることが大切であると感じています。