皆様、新NISAでの運用は順調でしょうか?
2024年8月の大暴落からかなり回復してきており、その時は損切りしてしまっても、また再度積立を開始された方、また、大きな評価損に必死に耐え抜いた方と、いろいろいらっしゃることと思います。
資産運用は20年、30年と長い期間付き合っていく夫婦関係と同じようなもの。その中には、山あり谷あり、また、社会制度の大きな変更や技術進化も当然あることでしょう。
今回は、私の過去40年の歴史の中で、自分自身で選び、運用してきた金融商品をご紹介していきます。
これから先、今とは全く違う世界になっているかもしれません。そんな中でも、過去から生き残ってきた金融商品には、何かしらの存在意義があると思います。「インデックス投資信託のみの1本勝負」から少し発展させ、知識UPや新しい金融商品探しの一助としてご一読いただければ幸いです。
この記事を書いた人
木村マネーラボ
ファイナンシャルプランナー
Webライター
「「今日から本気出す」あなたを応援します!」
自動車部品メーカーにてブラジル現地法人へ単身赴任する傍ら、「お金の先生」として社会に貢献していく方法を模索中です。
人生は一度きり。私と一緒に、色々なことに思いっきり挑戦していきましょう!
【主な保有資格】
・ファイナンシャル・プランニング技能士2級
・上級FFA(金融商品フェアアドバイザー)
・日商簿記3級
・知的財産管理技能士3級
・高等学校教諭専修免許(工業)
・TOEIC: 875点(CEFR: C1)
ライターの詳しい情報は、プロフィールをご確認ください。
本記事のポイント
- ご自身の年齢・これからのライフイベント・マネーリテラシーにより、人生の中で出会える・役立つ金融商品は十人十色であり、同じにはならない
- その中で、ご自身が長く付き合えると感じる金融商品を慎重に見つけ出し、少しずつ投資して行こう!
1987年~2002年に投資してきた金融商品
郵便局の定期貯金(1987年)
私が最初に資産運用デビューを果たしたのは10歳の時でした。
親や親戚からもらったお年玉を郵便局に貯金しに行く際、母から「定期貯金なら年6%くらいで増やせるよ」という話を聞き、試しにやってみようと思ったのです。
その時、紙の通帳も一緒に作ってもらい、何だか大人の仲間入りをしたような気がしてとても嬉しかった思い出があります。
それにしても、定期貯金で年6%です。今ではとても考えらない良い時代でしたね。(2024年では、高くても年0.7%程度)
Citibankの外貨建て定期預金(1996年)
続いて私が資産運用に着手したのは、アルバイトを始めた19歳の時でした。
当時はようやくWindows95が世の中に出て、一般の人にもPCやインターネットが徐々に広まり始める中、外資系のCitibankはいち早くネットバンキングを始め、インターネット上で取引ができるようになったことをとても新鮮に感じた覚えがあります。(ネット証券会社の発足はさらに後で1999年のことです)
当時は日本国内の定期預金・定期貯金の金利は急激に下がっており、年1.5%以下でした。
そんな中、外貨建て定期預金の高金利に魅力を感じ、日本円からの預け替えを行いました。(当時選択したのは、イギリスポンドの年6.5%)
ただし、外貨両替の際の手数料は片道6%、また、為替変動の影響もありますから、数年間預け続けないと利益を上げられない商品でもあります。
また、2024年現在では、既に「外貨建て定期預金」の存在意義は薄れていると思います。それは、「FX(外国為替証拠金取引)」の方に優位性が出てきているからであり、理由は以下の通りです。
- レバレッジ1倍で取り扱えば、ロスカットのリスクがない
- 両替手数料が圧倒的に安い
- 金利(スワップポイント)をほぼ毎日得られ、万が一、急激な為替変動の際はすぐに決済しポジションクローズできる
- 税率が一緒になった(「雑所得」扱いの時は高税率になる可能性があった)
私がFXに興味を持って参入したのは、インターネット上で自由に取引できるインフラが整い始めた2006年頃ですので、詳細は次回お話しします。
社員持株会(2002年)
入社と同時に加入したのが社員持株会です。
なぜこの制度に興味を持ったのか?というのは以下の通りで、「効率的な資産運用」の面で、理に適っているからです。
- 買付手数料無料、かつ、ドルコスト平均買いができる
- 個人の拠出金額に対し、会社が5~10%の買付金額を上乗せしてくれる
- 配当金は全て1株単位未満まで再投資してくれる(複利の最大化)
投資対象は自社株ですので、毎日の値動きはありますが、実際に現金化するには1ヶ月程度の時間がかかります。証券会社で売買するよりは流動性が低いと言えますので、中長期的な目線で、少額を積立継続すると良いと思います。
第一商品(現在のKOYO証券)の純金積立(2002年)
社員持株会と合わせて始めたのが純金積立です。現金や株式のようなペーパーアセットではなく、そのものに根源的な価値を持つという意味で、「金」には他の投資商品とは全く異なる魅力を持っています。そのため、リスクヘッジを目的として積立を始めました。
現在では、現物積立のみならず、ETFや投資信託でも購入できるようになっており、投資の幅が広がっています。
おわりに
私自身も、今でこそ目標とするポートフォリオを設定し、確固たる信念を持って淡々と資産運用をすることができるようになってきましたが、ここまで来るのには実に40年近くの経験と数多くの失敗が不可欠であったように思います。例えば、世の中で言われている「インデックス投資信託のドルコスト平均を延々と続ける」という理論的な大正解であっても、そこに生身の人間の感情を織り込んだ場合、「全く簡単なことではない」ということに気付いたからです。
次回も引き続き同じテーマでお話ししたいと思います。
一緒に勉強して行きましょう!