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FPの私が投資してきた金融商品の変遷・その3(2010年~2024年)

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「投資家の一番の問題、投資家の最大の敵は自分の中にいることが多い」

By ベンジャミン・グレアム

長い人生の中で、資産を大きく減らすようなヘマはできる限り避けなければなりません。金額が小さい場合は再起可能なのですが、例えば、資産額が年収の5年分くらいまで膨らんできた、、、というような時にドカンと減らしてしまうと、その後の人生で元の資産額まで回復させるのにとても長い時間がかかってしまうためです。

そうならないようにするのが、「1つの籠に全ての卵を盛らない」という、資産運用の世界では大基本になるルールを守ること。欲を出さず、堅実に運用することができるならば、このトラブルを回避することは可能になると思います。

最終回として、今回はここ数年で新しく学んだ金融商品についてと、私が現在運用しているポートフォリオをご紹介します。

この記事を書いた人
木村マネーラボ
ファイナンシャルプランナー
Webライター

「「今日から本気出す」あなたを応援します!」
自動車部品メーカーにてブラジル現地法人へ単身赴任する傍ら、「お金の先生」として社会に貢献していく方法を模索中です。
人生は一度きり。私と一緒に、色々なことに思いっきり挑戦していきましょう!

【主な保有資格】
・ファイナンシャル・プランニング技能士2級
・上級FFA(金融商品フェアアドバイザー)
・日商簿記3級
・知的財産管理技能士3級
・高等学校教諭専修免許(工業)
・TOEIC: 875点(CEFR: C1)


ライターの詳しい情報は、プロフィールをご確認ください。

目次

本記事のポイント

  1. 「王道」と呼ばれる金融商品に自分自身が出会えるタイミングというのは、世の中で人気が出てくるタイミングとはまた別物である
  2. まずは、自分のお気に入りで良いので、複数の金融商品を組み合わせ、長く継続できそうなポートフォリオの構築を目指そう
  3. ある程度資産が大きくなってきたら、攻めと守りのコア・サテライト戦略も視野にいれよう

2010年~2024年に投資してきた金融商品

REIT(2010年)

リーマンショックの後に興味を持ったのは、分配金利回りの高かったREIT(不動産投資信託)です。

REITは、世界的に大暴落に見舞われて冴えなかった当時の市場において、「毎月高い分配金が手に入る」という点でとても魅力的に映り、多くの方も購入を進めていた時代でした。

しかし一方で、上場しているETFのようには規制が厳しくない非上場の投資信託では、利回りの高さで投資家の資金を集める手法も流行し、「タコ足分配」(タコが自分の足を食べるように、元本を取り崩してでも分配金を高く維持する)となっているものがたくさんありました。

私自身も、毎月の高い分配金に満足しながらも、下がりっぱなしの基準価額に「何かがおかしい」と感じ始め、途中でETFに切り替えて今に至っています(ETFではタコ足分配は許されていない)。

ただ、この商品も使いようがあって、長期で資産を大きくしたい若い方ではなく、今この瞬間の生活を豊かにするべく、定期的なキャッシュフローが欲しいと思われているシニアの方は選択しても良い商品だと思います。

木村マネーラボ

何といっても、運用しながら、それなりの分配金を受け取れるのですから。ね!

S&P 500(2020年)

この商品の事を知ったのは、趣味の1つである登山の最中に、たまたま知り合った人とお話ししていた時に紹介いただきました。

金融知力インストラクターとなって10年も経つというのに、自分自身が興味を持っていないと、出会えもせず、また、ポートフォリオの1つにも加えられないこともあるのか?と自らの無学を恥じました。今では誰もが知っている最も有名な株式指数ですよね。

この時の出会いを境に、米国株について猛勉強を始めたのは言うまでもなく、取引のしやすさ(1株から買える)・株価や配当の伸びの力強さ等、知れば知るほど米国株が持つ魅力の虜となり、今ではポートフォリオのメインに据えるまでになりました。

暗号資産(2021年)

世界で暗号資産が誕生したのは2008年だそうですが、日本でもその頃から取引はできたようです。

「世の中にそういうものが出始めている」というのはかなり前から知っていたのですが、私が最初に投資を決めたのは、何とはなしに投資系動画を眺めていた時で、同じタイミングで、暗号資産を巡る大きな裁判が起こり始めており、複数の暗号資産が最高値の1/4くらいまで大暴落をしていた時でした。

これはチャンスだ」と直感し、自分のポートフォリオに加えるようになりました。

木村マネーラボ

まだまだ未熟な市場ではありますが、将来性を見込んでトライしてみても良いと思います。

おわりに

最後になりますが、過去40年近くの経験から考えたマイ・ポートフォリオをご紹介します。

種別No.銘柄割合(%)
日本株1個別株(株主優待狙い)5.0%
米国株2個別株・ETF30.0%
3インデックス投信25.0%
新興国株4インデックス投信7.0%
REIT5日本ETF5.0%
6米国ETF5.0%
コモディティ7貴金属(鉱山関連株)10.0%
8原油(原油関連株)5.0%
暗号資産9現物3.0%
流動性資産10日本円[JPY]3.0%
11米ドル[USD]2.0%
合計100.0%

この数年間で、手数料の引き下げや非課税制度の拡充、海外の証券会社でも口座開設・運用できるなど、資産運用を進めて行く上での社会的な環境が日進月歩で改善してきているため、まずはコアとなる資産を育てながら、サテライトとなる金融商品を探してみたり、また、良さそうなものがあれば 少額から始めてみるのが良いと思います。

資産運用は、人生を共に歩んでいく家族のようなものです。

大事に大事に育てていき、少しでも多くの夢を叶えるための助けになる様にしていきましょう。

そういったことを望んでいる人は世の中にはたくさんいて、そして、そのために我々がいるのですから!

※必ずご確認ください※

本記事は、執筆者の知識と経験に基づいてポイントをまとめたものですが、事例として取り上げたいかなる金融商品の売買をも強要するものではありません。こちらに記載した情報や意見によって読者に発生した損害や損失については、執筆者・発行体は一切責任を負いかねます。投資・資産運用等における最終決定は、必ずご自身の判断で行ってくださいますようお願い致します。

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