本記事は、実際の経験を元にした体験談です。読者の皆様の参考となれば幸いです。
体験談を投稿してくださったのは、ハンドルネーム:彦左さんです。執筆していただき、ありがとうございました。
マンション VS 戸建て
結婚して2年、子どもが生まれたのもあり、妻とはどちらからともなく「そろそろ家を買おうか」という話題をするようになりました。
僕は実家が一戸建て。そのあと一人暮らしで賃借暮らしも何年かしていたけれども、「家族と同居する」というイメージは戸建てにしかありません。
一方妻は生まれた家こそ一戸建てだが、物心ついたころからはマンション暮らし。
だから、お互いの「家族のいる風景」のイメージが違うのです。
それぞれのイメージを擦り合わせようと、住宅展示場とマンションのモデルルームを行ったり来たりしてみました。
まず感覚面でいうと、こんな感じですかね。
- 戸建ては掃除が面倒
- 冬が寒い
- ゴミ捨てとか近所づきあいとか大変そう
- 共益費とか管理組合とか面倒くさそう
- 隣人トラブルはマンションの方が大変そう
- フロアがいくつかあったほうが各部屋(パーソナルスペース)の独立性が持てる
とはいえ、都内で戸建てってのは僕のイメージからもだんだん乖離していきました。
建坪が狭いから。マンションの部屋をばらして縦に積み上げた感じじゃん、と。
そりゃそうなんですけど。
3階建てて1階部分は駐車場と玄関だけだもんなぁ……
酔って帰ってきたときに階段を上ることもできず玄関で蹲って寝る姿を、自分で想像できる(笑)
さらに外壁の補修とか外構部分のリフォームとかも自分で管理し、施工業者を探して見積もって、ということをしなければならない、というのも考えると、戸建てのメンテナンスが意外と大変だと思うようになりました。
逆に都内にこだわらなければ、価格帯が変わるのでいいなぁ、とも。
一方、マンション。
そういうリフォームとか構造とかでいうと、どうしても不安なことがありました。
中古マンションを選ぶときのポイント
2005年に、耐震偽造事件というものがありました。一級建築士が国交省に提出する建築計画書での耐震数値を偽装しており、その結果、震度5で倒壊する可能性のあるマンションがいくつか発見されたというものです。
怖いよね。見た目じゃわからないもんね。
そういうのを見抜くには、どうすればいいですか、とデベロッパーの人に聞いたら、面白い話を聞きました。
- マンションの建築計画は2~3年ぐらい前からつくられる。だから、築年の2~3年前が、世の中がどうだったかを考えてみるといい。
- 例えば2010年築のマンションだとして、その2年前の2008年はリーマンショックで大不景気だった。だから、とても堅実な設計のものが多い。
- 2005年の耐震偽造事件のあとの建築基準法改定が2007年だから、2008年ごろに設計されたものは一番厳しく検査されている。だから2010年築のマンションは安心。
なるほど!
そう考えていくと、例えば2021~2022年ごろに売り出されたマンションの場合。
もしかすると設計時点は東京オリンピック直前の2019年。そのあとのオリンピック景気も見越してちょっと派手めになっているかも。
あと、資材が高騰していたから、予算計画も高めになっているかも。
そして2021年完成……予定だったけどコロナとかでの計画が遅れての売り出し。
ちょっと割高な感じかもしれない…。
こんな視点で不動産屋に聞いてみるといいかもしれません。