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【体験談】買える家・買えない家

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本記事は、実際の経験を元にした体験談です。読者の皆様の参考となれば幸いです。

デット

体験談を投稿してくださったのは、ハンドルネーム:彦左さんです。執筆していただき、ありがとうございました。

目次

自分にとっての理想の家とは

家を、買う。

それは希望に満ちた夢の世界。

戸建てにしようかな、マンションにしようかな、駅近がいいな、新築か築浅がいいよね。

子どもが生まれたら遊ばせられる公園があるかな、食べ歩きできる商店街があるといいかも……と、次から次へと「理想の家」は思いつくものの……。

ピークが過ぎると、「自分の給料で借りられる金額」やその値段で買える家の場所やサイズが分かってきて、そのなかで「より良い物件を」と探すようになります。

そんななかで、たまにとても安い物件に巡り合うこともあるでしょう。

安い物件にはそれなりの事情もあります

安い物件なのに住宅ローンが通らない!?

「でも安いから融資も通りやすいだろう」と思って申込むと…意外や意外、銀行に断られるケースもあります。

なぜでしょう?

僕が家を探していた時に仲良くなった不動産屋が、面白い話を聞かせてくれました。

住宅ローンの対象になる家は「将来的に売れる家」。それが大原則だ、と。

そう、「買うための資金の融資」に対して、「売れるかどうかでの審査」をするという、ちょっと不思議な話です。

住宅ローンは家を担保としてお金を借りるということです。貸す方、つまり銀行は、万が一お金を返してもらえないときは、その家を売って、そのお金で回収します。

だから、将来的に「売れない」と思われる家は、金額の大小関係なく住宅ローンが断られることがあります

例えば、既存不適格といわれるもの。

建築基準法に反しているものを違法建築といいますが、建築基準法はけっこうな頻度で改正されています。だから、「建てた時は適法だったのに、法律が変わって違法になってしまった」というのは、よくある話だったりします(既に存在している、今の法律には不適格な物件、ということで既存不適格といいます)。

彦左

特に建ぺい率・容積率といわれる数字には注意したほうがいいです。

そういう家は「別に住んでいるうちはいいけれど、大幅な改築はしないでね。建て直すときは新しい基準で建ててね。まぁ、今より狭くなっちゃうだろうけど」という状態になるので、融資が受けにくくなるようです。

他にもあるのは、借地権の物件

土地の所有権は他の人で、その人に土地の賃料を払いながら建物の住宅ローンを払うケース。

土地は他人のものだから担保にできません。万が一返せないとなったときに、建物の所有権だけでいいという人が買ってくれればいいですが、なかなか現れないでしょう。

気に入った物件がワケアリだったときはどうする?

こういった、ちょっとワケアリな物件は、金利の低いネット銀行ではすぐに断られます

メガバンクだと、門前払いはされませんが、「そもそもこの人なら返せなくなることはまずないだろう」という「人」の評価とセットだったりする、とか。

うん、なかなか厳しそう。

リモートワークができる会社だから、いっそ都会から離れて、古民家とか竹林の中の一軒家とかで、悠々自適に暮らしてみるのもアリじゃないかなぁ。

……それも夢の生活ですが、古民家だと建物の評価はゼロ。土地がだだっ広すぎるのも、逆に「住宅」とはみなされない場合もあるようです。

どれだけ「自分が住む家なんだから“住宅”じゃん!」と言い張っても、現実的な生活環境として評価されないと厳しいですね。

田舎だと、都市計画区域外とか非線引き区域といわれる地域もあります。

これは、都道府県や市区町村が決める都市計画の対象外の場所ということで、やはり将来的に不動産の価値がどうなるか分からない上に、販売や再建築に制限がされる可能性が高いので敬遠されるようです。

さらに、こだわりの設計がされたコーポラティブハウス、テラスハウスといった物件は、凝ってもいるし、住民同士が仲良く協力し合った感じになるので、お一人様生活向き!と思われがちですが、やっぱり「いざというときに売れなさそう」だから融資が下りないとか。

じゃぁこういう物件を気に入っちゃったらどうすればいいの?

単純に言えば、借りないで買うしかないです。

彦左

でも、意外と地元の地銀や信金だと、その家の由来を知っていたり、地元の役所に顔が効いたりするので、柔軟に対応してくれる場合もあるようです。

不動産屋の顔色を見ながら、ちょっとワケアリだな、と思ったらネット銀行ではなく地元の銀行に相談したほうがいいようです。

※必ずご確認ください※

本記事は、執筆者の知識と経験に基づいてポイントをまとめたものですが、事例として取り上げたいかなる金融商品の売買をも強要するものではありません。こちらに記載した情報や意見によって読者に発生した損害や損失については、執筆者・発行体は一切責任を負いかねます。投資・資産運用等における最終決定は、必ずご自身の判断で行ってくださいますようお願い致します。

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