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【体験談】家は縁でめぐり会う

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本記事は、実際の経験を元にした体験談です。読者の皆様の参考となれば幸いです。

デット

体験談を投稿してくださったのは、ハンドルネーム:彦左さんです。執筆していただき、ありがとうございました。

目次

中古マンションの内見へ

やはり家を買うなら新築がいい!

と、最初は思ってしまうけれども、築年に注目するようになってからは中古マンションの割りの良さも分かるようになってきました。

プールやジム、ゲストハウスがついているマンションもあるが、自分の生活を振り返って、そんな頻度ではいかないよな、と思ったり。

(ちなみに、トライアスロンをやっている友だちはプール付きのマンションを購入し、ほぼ毎日泳いでいたら、「プールに住んでいるおじさん」と呼ばれるようになったそうです。そういう人ならともかく、ですね)

あるとき妻が、「ちょっと価格帯高めだけど……」といいながら、売り出し中で内見できる物件を見つけてきました。

予定している購入金額より1千万円高い……。ちょっとした新築でも買えそうな値段。ま、勉強ですね。

売りに出しているとはいえ、まだ人が住んでいる状態。僕らは子どもを抱っこ紐に乗せてお邪魔しました。

綺麗に整理された家。内見に向けて掃除した、というより元々きれい好きなんだろう、と感じました。

キッチンは奥さまがこだわったそうで、ビルトインの食洗器もあります。

案内してくれたご主人も奥さまも上品な話し方で知性を感じます。

リビングのクローゼットも開けてくれたら、整然と並ぶスーツ。いいじゃん、できる男の家って感じじゃん。

内見って、リアルに住んだ時のイメージがつかめるからいいですよね。

御礼を言って辞去し、妻と最初に交わしたのは「お嬢さん、X女子高だったね」

都内有数のお嬢さま学校、特徴的な制服が部屋にかかっていました。さらにご主人の部屋に並んでいた蔵書から察するに、外資系コンサル勤務だろうな、とも。

うーん、やっぱりお金が必要。住宅ローンは通るのだろうか、いや、やっぱりこれは「勉強物件」だな……と思って帰りました。

不思議な縁でめぐり会った中古マンション

でも縁は不思議なもので。

それから3ヶ月後、僕がA型インフルエンザに罹ってしまったせいで、妻は赤ん坊を連れて実家へ避難

実家では義父母が孫の面倒を見てくれるので妻としても楽ちんを通り越してヒマな日々となり、一日中家探しをしていました。

ねぇ、あの家、値段下がっている!

3ヶ月経って買い手がつかないのか、内見したあの家の値段が下がっていたのです。

もう一息で手の届くところ。

:不動産屋に連絡して、あとX百万円下げてもらえたら購入申し込むって言ってみて

妻が不動産屋に連絡

:今週中に手付金200万円払ってもらえるならいいって

:今週中って、今日金曜日だよね。振り込んだら月曜になっちゃうよ

:土日に不動産屋に行けばいいらしい。動けるならATMコーナーでお金下してきてよ

:(よくまぁ、A型インフル(熱は下がっていたけど)の人間にお金出す話をするな……。)

人の少ない夜の時間帯にATMコーナーに行き、お金をおろそうとしますが、キャッシュカードで1日に出金できる限度額というものがあります。

銀行によりますが、インターホンで対応してくれる場合もあれば、窓口の空いている時間帯に行かなければいけないところもあります。

インターホンをとって事情を説明したところ、いかにも上司という感じの人にすぐ代わって、名前や生年月日、住所、出金の目的を聞かれました。

ずいぶん念入りだな、と思ったら最後に「すいませんが、マスクを下ろして顔を見せてもらえますか、防犯カメラの方を見て」といわれました。

季節は冬場、病み上がり(にもなっていないぐらいの状態)なのでメガネにマスクでパーカーのフードも被っているから、そりゃぁ不審者そのものに見えたのでしょう。

頭周辺のものを全部取って、斜め上の防犯カメラを見上げたら、インターホンから「はい、けっこうです。では限度額を上げましたので、出金してください」

彦左

これで素顔が記録されたので、もし僕が窃盗犯でも証拠になるということですね。

ATMで引き出せるのも1回で200万円が上限です。そんな金額下したことありません。壊れたのかと思うぐらい長い時間、グルグルとモーターの回る音がして、見たこともないぐらいの紙幣が姿を現しました。

あービックリ。これを持って帰るのもヒヤヒヤ。

そして翌日、不動産屋。しっかりとスーツを着て穏やかに座っているご夫婦と久しぶりに対面。

僕はやはり不審者の格好です。最初に事情を話して席を離してもらい、売買契約。手付金を現金でお渡し。

「あとは住宅ローンが下りるのを祈るだけですね」

実は、この数か月の間に1件申し込みがあったものの、住宅ローンの審査が通らなかったのでご破談になったということです。

引っ越し先の事情もあり、慌てて値段を下げていたところを、妻が偶然にも早いタイミングで見つけたということで。

ご縁があったということでしょう

まったくです。

妻が見つけたのも偶然ですが、そのきっかけは僕がインフルエンザになったこと。

あと、たまたま僕の口座に残高があったことや、僕の使っている銀行が電話で限度額を上げてくれたことなども偶然です。

会社の後輩から「家を買おうって思ったきっかけって何ですか?」と聞かれることがあり、僕はいつも「インフルに罹ったことかな」と言ってます(笑)。

その家には今も住んでいますが、思い返すたびに「縁だな」と思います。

※必ずご確認ください※

本記事は、執筆者の知識と経験に基づいてポイントをまとめたものですが、事例として取り上げたいかなる金融商品の売買をも強要するものではありません。こちらに記載した情報や意見によって読者に発生した損害や損失については、執筆者・発行体は一切責任を負いかねます。投資・資産運用等における最終決定は、必ずご自身の判断で行ってくださいますようお願い致します。

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